手術用綿棒の論文が掲載されました
弊社、藤井翔太の手術用綿棒の論文が掲載されました。
手術用綿棒は臓器の把持・挙上、組織の鈍的剥離に広く使用されています。
従来の手術用綿棒は手術中の体液浸軟により、表面形状が変化してパフォーマンスが低下することが臨床的に広く知られていました。弊社は、耐水性樹脂をコーティングすることで浸軟に強いと考えられる抗浸軟性綿棒を大阪大学と共同研究開発しました。本研究では、X線CT撮影技術を応用した表面形状解析によって、「膨化率」、「表面粗さ」といった客観的指標を用いて抗浸軟性を半定量的に評価することに世界で初めて成功しました。その結果、弊社の手術用綿棒は浸軟による膨化が少なく、表面粗さも減少しにくかったことから抗浸軟性が示されました。その内容を論文にまとめさせて頂いております。
また、2017年から発売されているDr.HUBY microにおいても同様の製造方法でされています。
是非ご参照ください。
論文作成にあたり、大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)と
株式会社キャステム様にご協力を頂きました。ご協力のほど感謝致します。
論文名:Research and development of anti-maceration laparoscopic surgical cotton swabs
著者名:藤井 翔太1)、石井 裕二2)、勝山 晋亮3)、赤井 和孝1)、上田 智也1)、稲田 充2)、福島 晟弘2)、中島 清一3)
1)株式会社山洋 2)株式会社キャステム 3)大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学共同研究講座
雑誌名:Minimally Invasive Therapy &Allied Technologies(MITAT)
掲載日:2021年2月13日
WEB:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13645706.2021.1879154